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データで考えるプロ野球

出身プロ選手が最多の高校の変遷 現役選手の出身高校で最多は横浜と大阪桐蔭

 

 ペナントレースも再開し、甲子園では2年ぶりに高校野球の全国選手権大会も行われている。プロのスカウトには今後のドラフトに向け大事な「見立て」の大会だが、今回はプロ野球選手の出身高校について検証してみた。<本文、データは2005年までは選手登録(準登録)のみ。06年以降は育成選手も含む。途中入団、退団も含む。高校は中退も含む>
データ・文=永山智浩

1998年、春夏連覇を果たした横浜ナイン。このときの「松坂世代」では、松坂大輔[現西武]、小山良男[元中日]、後藤武敏[元西武ほか]、小池正晃[元横浜ほか]がプロ入り


横浜は100勝コンビ 大阪桐蔭はスラッガー2人


 現在のNPBで現役選手の出身高校数をランキングすると15位以内(7人以上)は17校。そのうち12校は春も含め甲子園での優勝を経験。3校が準優勝が最高。青森山田と九州学院(熊本)はベスト8が最高だが、甲子園常連校だ。

2021年出身高校トップ15

 トップは2校で横浜(神奈川)と大阪桐蔭で21人。横浜は、今年限りでの引退を発表した西武の松坂大輔、楽天涌井秀章の通算100勝コンビ、中日の柳裕也の投手陣、野手では日本ハム近藤健介DeNA倉本寿彦らがいる。日本ハムが5人、楽天と地元・DeNAが4人。パ・リーグはオリックスを除く5球団に12人、セ・リーグはヤクルト広島を除く4球団に9人とパのほうが多い。

 大阪桐蔭は2008年以降、2度の春夏連覇を含み6度の優勝をしている。08年夏の優勝からは楽天・浅村栄斗、12年の春夏連覇のときは阪神藤浪晋太郎、オリックスの澤田圭佑、2年生だった西武の森友哉。14年夏優勝のメンバーは巨人香月一也、広島・正隨優弥。17年春の優勝では、3年にはプロ入り選手はまだいないが、2年でロッテ藤原恭大、日本ハム・柿木蓮、巨人・横川凱、中日・根尾昂がすでにベンチ入りしていて、翌18年に春夏連覇を果たした。優勝組ではないが、西武・中村剛也、巨人・中田翔はともに打撃タイトルを複数獲得している球界では屈指のスラッガーだ。甲子園で1試合3本塁打をマークした中日・平田良介は中距離ヒッターとして活躍。投手は阪神のベテラン・岩田稔がいるが、投手よりは野手のほうが活躍している。また高校から直接プロ入りしている選手が好成績を残している。

2018年に春夏連覇を達成した大阪桐蔭ナイン。ロッテ・藤原恭大、中日・根尾昂、日本ハム・柿木蓮、巨人・横川凱がいる


 3位は・・・

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