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The GOAL season.4 菅野智之が求める究極の姿

菅野智之コラム「離脱中はまず気持ちの整理から始めました。そして、自主トレのやり直し、というイメージ」

 

2018〜20年に連載したプレーヤーズコラムが、第4シーズンとして再スタート。いまなお進化を求め続ける右腕の思考を、マニアックにコラムにして綴ります。

9月1日のヤクルト戦[京セラドーム]で8回無失点で3勝目を挙げた菅野智之[右は丸佳浩]。


第1回のテーマ『復帰までの取り組み』


 ファンの皆さんには長い時間、お待たせしてしまいましたが、8月26日に復帰しました。9月1日のヤクルト戦(京セラドーム)では8回1安打無失点で今季3勝目。結果は見栄えの良いものですし、内容的にも満足のいくものではあったものの、1球1球のボールを見てみると、「まだまだだな」という印象。点数をつけるとすれば、60点くらいでしょうか。残りの40点は球速がよりアップするとか、スライダーがより曲がるようになるとか、そういったことではなく、細かい部分の微調整。試合勘が鈍っていることもありますので、これからもっと良くなると思います。

 試合勘ということで言えば、約2カ月の登録抹消から復帰した8月2日の広島戦(東京ドーム)です。どのように試合に入っていこうかなと思っている矢先に、3失点で出足をくじかれてしまいます。でも、取られたものは仕方がない。立ち上がりはどんなにゲーム数をこなしていても、どんなに調子が良いときでも、難しいものです。すぐに切り替えて、2〜5回とゼロに抑えました。ここまでは良かったのですが、6回に菊池涼介選手に打たれた2ランは、まさに試合勘のなさが出てしまったもの。球種の選択など原因はさまざまありますが、ストレート2つで追い込んでからのスライダーがやや甘く入りました。彼が狙っていることに気づかなかったわけではないのですから、もっと厳しくいくべきシーン。危険察知能力が働かなかったという点を、教訓にしています。

 さて、今回のコラムでは・・・

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