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MLB特集 二刀流が行く

大谷翔平 2021年プレーバック リアル二刀流が走り抜けた【投手部門】

 

シーズン途中から“MVP”コール大谷翔平へ送られた。この男が成し遂げた偉大な成績とパフォーマンスによるものだ。投打、そして足でメジャートップの数字をたたき出し、今季のMLBの顔になった。圧巻の1年を振り返る
取材・構成=樋口浩一 写真=Getty Images

【大谷翔平2021投手成績】
2021年23試合9勝2敗、130回1/3、156奪三振、防御率3.18

右ヒジの不安も消え23試合に先発登板した大谷。中継ぎ陣が安定すれば2ケタ勝利は確実だった!?


ケガの不安はまったくなしエースとして貫録の投球を披露


 不安を抱えながらのスタートも、終わってみればエンゼルスのエースとしての活躍だった。右ヒジのトミー・ジョン手術が2018年10月、投手として復活したのが20年。2試合目の登板で右腕に違和感を訴え「右ヒジの屈曲回内筋の炎症」と診断され、昨シーズンの投手としての出番はここで終わっていた。

 本格復帰はオープン戦。現地時間3月5日のアスレチックス戦に先発。1回2/3を3安打1失点5奪三振。最速160キロを計測。3月21日にはリアル二刀流も披露し開幕を迎えた。今季の初登板は開幕4試合目。強豪ホワイトソックス戦。「二番・投手」の公式戦で初のリアル二刀流。初回を無失点に抑え、その裏に自身の本塁打で先制する。4回までに3点を奪い有利に試合を進めるが、5回に制球を乱し3失点で降板。最後もスプリットを捕手が後逸し、ホームにカバーに入ったが、三塁走者と交錯し転倒した。大事を取り降板。4回2/3で試合をつくることができず悔しい登板となった。

 今季初勝利をつかんだのは・・・

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