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抜群の制球力を誇る奥川恭伸[ヤクルト]  1試合当たり四死球率0.88 歴代でも上位に入る成績残す

 

セ・リーグの優勝を争うヤクルトの先発陣の中でも、後半戦の安定感では抜群なのが2年目の奥川恭伸だ。その強みは何と言っても四死球の少なさ。今季の12球団の先発陣(投球回80以上)では唯一、1試合当たり1個を切っている。このままいけば、過去の投手たちとの比較でも上位に入る成績だ。(記録は10月4日現在)
データ・文=永山智浩

今季、四死球をほとんど出さずに好投を重ねる奥川恭伸[ヤクルト]。6月から9月にかけては34回2/3連続無四死球もマークした


6月20日以降は3四死球 34回2/3連続無四死球もマーク


 9月に9連勝(3分け挟む)し優勝争いをしているヤクルト。その中で注目したいのは、ドラフト1位で入団した高卒2年目の奥川恭伸だ。9月は3戦3勝、20イニングで1失点、防御率0.45。いまのところ中10日ぐらいの緩い先発ローテーションだが、チームに勢いをつけるピッチングを披露している。特に目立つのが抜群の制球力だ。

 奥川はルーキーの昨季、11月10日の広島戦(神宮)でプロ初登板を果たしたが、3回途中までで9安打5失点とプロの洗礼を浴びマウンドを降りた。ただ打者15人に投げ四死球は0で、制球力の良さの片りんは見せていた。

 今季は開幕3戦目(3月28日)となる阪神戦(神宮)に先発。5回3失点で負け投手となったが、このときも四球1。4月8日の広島戦(神宮)では5回、被安打10、5失点ながらプロ初勝利を手にしたが、この試合の四死球は0。次の登板となった23日の中日戦(神宮)でも5回で被安打10ながら四死球は0だった。ストライクをそろえたために、甘い球は打たれて被安打が多かったが、精度が上がったのが・・・

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