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阪神が巨人に14年ぶりの勝ち越し 負け越しが多い「伝統の一戦」の勝ち越しはチーム充実の証し!?

 

プロ野球界において、「伝統の一戦」といわれる巨人阪神のカード。ただ、過去の対戦成績を見れば、巨人のほうが圧倒的に勝ち越している。それだけに、阪神側から見れば、「巨人に勝ち越せるときはチームが充実している年である証し」という見方も成り立つ。今季は14年ぶりの勝ち越し。優勝を争うシーズンとなったのもうなずける(記録は10月21日現在)。
データ・文=永山智浩

10月12日の対戦(東京ドーム)で2対1の勝利。最後を締めたロベルト・スアレス[右]と喜び合う阪神ナイン。この勝利で14年ぶりの対巨人勝ち越しを決めた


今季は9月上旬まで五分も 終盤敵地の6戦で突き放す


 阪神は10月12日の巨人戦(東京ドーム)に2対1で勝利し、同カード14年ぶりの勝ち越しを決めた。

 昨年は敵地・東京ドームでの開幕カード(6月19日から)で、屈辱の3連敗。8月18日からの東京ドームでの3連戦も3連敗。10月23日からの3連戦(東京ドーム)で2勝1敗とシーズン唯一の対巨人3連戦のカード勝ち越しを決めたが、シーズン通算では8勝16敗と大きく負け越した。優勝した巨人とは7.5ゲーム差の2位。直接対決を何とかしておけばと悔いが残るシーズンだった。

 今季の初対戦は4月6日からの甲子園での3連戦。初戦は阪神打線が爆発し3回までの6得点、先発した西勇輝が7回を2失点。降りしきる雨、7回が終わったところでグラウンド状態も悪くなりコールドゲームとなった。次の試合も7対1と快勝。3タテを狙った3戦目は0対3で敗れて、昨年の「お返し」とはいかなかったが2勝1敗と勝ち越した。

 4月20日からの3連戦(東京ドーム)は1勝2敗と負け越し。次の対戦は5月14日からで同じく東京ドームだったが、今度は2勝1敗と勝ち越し。交流戦終了後の6月18日からの甲子園は・・・

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