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[Close-up]2022年へ新たなるスタート 3球団で新監督誕生!

中日・ミスタードラゴンズはチームをどう再建するのか 低迷打破に切り札登場! 立浪和義新監督就任

 

10月29日、中日立浪和義氏に正式に監督就任を要請。受諾後、大島宇一郎オーナー、吉川克也球団社長同席で就任会見を行った。立浪氏は現役時代、“ミスタードラゴンズ”とも言われ、かねてからファンの監督待望論も強かった。2011年以来、優勝から遠ざかるチームをいかにして再建していくのか。
※情報は10月29日時点

10月29日、中日・立浪和義新監督が就任会見を行った[写真=石井愛子]


ここがスタート地点


 10月29日、名古屋市内のホテル。就任会見に現れた立浪和義新監督は、青いドラゴンズマスクで顔半分が隠されていたが、司会にうながされ、マスクを外したときの表情はいつもと変わらず穏やかだった。あいさつもよどみなく終えたように思えたが、今の心境を聞かれ、「久しぶりに緊張しています」と少し表情を緩めて答えている。

「勝ちに対する執念をしっかり選手に植え付けていきたいと思います。もっともっと負けに対し、本気で悔しがるチームにしていきたい」

 低迷が続いた今季の中日は、多くのOBから「負けたあとベンチで笑っている選手がいる」と批判された。新監督の言葉から1期目の中日監督に就任した星野仙一元監督の「ドラゴンズがサラリーマンの集団になっている。このままじゃいけない」という熱い言葉を思い出した。会見でも、「星野監督は就任時、選手に対し、『覚悟しとけよ』と言いました。立浪監督はどんな言葉を」と質問があったが、「覚悟しとけとか、そんな言葉はかけません」と笑いながらも、すぐさま表情を引き締め、つけ加える。

「私はかけませんけれど、口先だけで勝つと言っても、そんな簡単に勝てる世界じゃないことは自分が一番よく分かっています。とにかく、今からしっかり準備して来年にそなえようということは伝えたいです」

 PL学園高時代は春夏甲子園連覇のチームのキャプテン。ドラフト1位で入団し・・・

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