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キャンプ 秋の収穫祭

ソフトバンク(秋季キャンプ@宮崎・宮崎市) 競争が生み出す無限の可能性 個々の弱点を克服し、チームの底上げを図る

 

シーズンの悔しさに、いつまでも浸ってはいられない。ファンも熱視線を送る中、宮崎・生目の杜で再始動。V奪還への土台づくりへ、有意義な時間を過ごしている。
写真=湯浅芳昭

「(日本一になったら)ヒゲをそります!」by指揮官


「横一線」を強調


 例年ならポストシーズン真っただ中のこの時期。しかし、8年ぶりBクラスに沈んだチームの現状は、対相手チームどうこうではない。

 11月4日のキャンプインを前に、藤本博史新監督は「4位だったことを、逆にいい意味にとらえて」と語り、重点事項に「個々のレベルアップ」「来年戦うための土台づくり」を挙げた。すなわち、立ち向かうべきは、まずは“己”。強調する「横一線」からの再スタートは、特に若手選手にとっては絶好のチャンスだ。ここでは3つのポイントに絞った上で、チームの今秋を見ていく。

【藤本博史監督2022年の構想】


【ポイント1】新体制での指導


 143試合を戦ったあととは言え、課題が浮き彫りになったチームを前に指揮官は、練習量は「当然、増える」と言い切った。若手選手に対しては、あらためてキャンプ初日に「この秋のキャンプでしっかりとアピールして」と、元気を含めた“自分出し”を要求。一方で、中村晃甲斐拓也らレギュラークラスの面々とは時間をつくって面談をするなど、各々がキャンプに来た意味、やるべきことを共有することも欠かさない。

 コミュニケーションは選手間だけに限らず。「(一〜三軍の首脳陣で)ラインがしっかりできていれば選手が迷わなくてすむ」。今回、筑後のファーム施設で育成選手を中心とした秋季練習の指導に当たる三軍首脳陣も含めた全員で、目指す方向性を明確化し、共有を図っていく。

 新任コーチたちも・・・

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