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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「選手権の戦いではなかった」

 

今年の日本シリーズ、筆者は守備の乱れを指摘した


 日本シリーズが終わった。ヤクルトが勝ったのは祝福したいと思う。その上で、言いたい。内容的には、選手権の戦いではなかった。エラーはする、悪送球は放る、肩は弱い。接戦続きでファンは面白かったかもしれないが、私の見方は違う。日本シリーズとは、見ている人がこういうときにはこうすべきだと勉強になるプロ中のプロのプレーを12球団の代表として見せなければいけない。そういう模範的な材料がまるでなかった。2年連続最下位だったチームが頂上決戦に出てきたということは、ほかのチームは何をしていたのか。セ・リーグは巨人がだらしない。それに尽きる。

 守備力の低下は人工芝が主流になったことの弊害だ。人工芝にしたほうが雨天中止は少なくなる。そういう営業的視点から物を考えるから選手が横着を覚えて、大舞台でボロが出てしまうのだ。オリックス宗佑磨は怖いなと思って見ていたら案の定、エラーが目立った。球種を頭に描いて守備位置を微妙に変えるなど考えて守っているのか。かつての水谷新太郎のように私が手取り足取り教えたら、見違えるようになる。

 両監督を見比べると・・・

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