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12球団2021年シーズン回顧

【パ・リーグ6位】西武・浮上のきっかけをつかめず42年ぶりの最下位に沈む/12球団2021年シーズン回顧

 

12球団それぞれの2021年を回顧するシリーズの第2回は辻発彦監督5年目の西武だ。今季は主力野手にケガ人が相次ぎ苦しい戦いに。投手陣もチーム防御率がリーグワーストに終わり、投打がかみ合わず、チームは42年ぶりの最下位に沈んだ。

[2021年成績]※成績部分の()内数字はリーグ順位
55勝70敗18分 勝率.440
521得点(5)、589失点(6)、打率.2394(4)、65失策(3)
112本塁打(4)、84盗塁(3)、防御率3.94(6)

本拠地最終戦後、ファンに挨拶するナイン。来季は最下位からの巻き返しを誓う


主力野手に離脱者続出


 就任5年目の今季を集大成と位置付けて、V奪回に挑んだ辻発彦監督。しかし、開幕直後からケガで山川穂高栗山巧外崎修汰ら主力野手が離脱した。昨季セーブ王に輝いた増田達至も救援に3度失敗し、防御率6.75と調子が上がらずに5月上旬に登録抹消。一番に定着し、リーグ1位の20盗塁をマークしていたドラフト4位・若林楽人も5月下旬、左ヒザ前十字靱帯損傷の大ケガで今季絶望に。同時期には主将の源田壮亮が新型コロナウイルスに感染し、約3週間戦線離脱。新型コロナ禍でニールスパンジェンバーグら外国人の来日も遅れ、戦力がなかなか整わなかった。

 苦しい状況の中でも野手では愛斗呉念庭岸潤一郎ブランドンらが台頭。足を使った攻撃に活路を見いだした。さらに増田の代わりにセットアッパーからクローザーに転向した平良海馬も39試合連続無失点の日本記録を樹立。3年目右腕の渡邉勇太朗も後半戦から先発ローテーションに定着した。しかし・・・

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