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松坂大輔が「LIONS THANKS FESTA 2021」内で引退セレモニー 同志との邂逅 「イチローさんには言葉で表すことができないくらい感謝しています」

 

12月4日、今季限りで現役引退した西武松坂大輔投手の引退セレモニーがファン感謝イベント「LIONS THANKS FESTA 2021」内で行われた。約1万4000人のファンが来場。セレモニーでは松坂のプロ野球人生に欠かせないレジェンドがサプライズで登場した。
写真=桜井ひとし

サプライズで登場したイチロー氏[右]と握手を交わす


 引退セレモニーが終わり、メットライフドーム内を一周してファンに別れを告げた松坂大輔。ベンチへ戻ろうとした瞬間、スタッフに呼び止められると、「松坂投手へもう一つ、スペシャルメッセージをお願いしております」と場内アナウンスが流れる。ホームベース付近で松坂がバックスクリーンのLビジョンを向くと「Special Message」の文字が浮かび上がった。続いてビジョンに映ったのはマリナーズのユニフォームを着たイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)だった。

 両手で頭を抱えて驚く松坂にイチロー氏は「大輔、どんな言葉を掛けて良いのか、なかなか言葉が見つからないよ。だから僕には、こんなやり方しかできません。許せ、大輔」と言葉を投げ掛けると、ビデオメッセージがそこで終了。イチロー氏が映像から消えると、その刹那(せつな)、球場のファンから悲鳴に似た歓声が上がる。一塁ベンチから姿を現したのはイチロー氏だった。松坂がイチロー氏から花束を受け取ると目に光るものが。固く握手を交わし、言葉を投げ掛けられると頭を下げる。デビュー戦で松坂がイチロー氏から3三振を奪い始まった物語。「なかなか同志という存在はいないけど、大輔は唯一かもしれない」と松坂を認めるイチロー氏が自らの思いを伝えると、さっそうとバックネット裏へ。その後ろ姿を見つめる松坂の胸には万感の思いが込み上げてきた。

「プロ入り前からずっと背中を追ってきた人でしたし、ピッチャーと野手の違いはありましたけど、イチローさんという大きな背中を追い掛け続けることができたことで、ここまでやってくることができたと思うので、本当にイチローさんには言葉で表すことができないくらい感謝しています」

 引退セレモニーでは・・・

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