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同点・勝ち越し・逆転が最多だった日本シリーズ 1点差5試合は史上最多 肩書つきイニング17回も最多

 

 今年の日本シリーズは、ヤクルトの4勝2敗で幕を閉じたが、大差の試合がなく、1点差が5試合、2点差が1試合と接戦の連続。手に汗握る展開のゲームが繰り広げられた。過去、これほどまで接戦が続いたシリーズはあったのか。「同点」「逆転」「勝ち越し」の肩書がついたイニングの回数を基準として分析してみた。
データ・文=永山智浩

今年の日本シリーズは、逆転、同点、勝ち越しの展開からサンタナの2ラン[写真]で再逆転してヤクルトが勝った第3戦など、1点差試合が5つもあった


第6戦は同点、勝ち越しがともに3回ずつの激戦


 ともに2年連続最下位からリーグ優勝を果たしたヤクルトとオリックス。クライマックスシリーズも勝ち上がり、日本シリーズは第6戦で終わったものの死闘を繰り広げた。

 第2戦は2対0の2点差でヤクルトが勝ったが、ほかの5戦はすべて1点差だった。日本シリーズで1点差ゲーム5試合は史上初。これまでの最高は4試合で(カッコ内はトータルの試合数)、

 50年 毎日-松竹(6)
 57年 西鉄-巨人(5)
 60年 大洋-大毎(4)
 92年 西武-ヤクルト(7)
 03年 ダイエー-阪神(7)
 11年 ソフトバンク-中日(7)
 17年 ソフトバンク-DeNA(6)

の7度。

 60年の大洋は4試合すべて1点差ゲームで4連勝。57年の西鉄も4勝1分けなので、勝ちゲームはすべて1点差で決着。いずれも名将・三原脩が指揮を執ったチームだった。

 今年は1点差ゲームの中でも流れがどちらに行くのか分からないシーソーゲームもあった。

 特に第3、5戦(東京ドーム)は見応えがあった。第3戦はオリックスが3回に1点を先制するが、5回にヤクルトが中村悠平のタイムリーなどで3点を取り逆転。するとオリックスは6回に杉本裕太郎の2ランで同点。7回には吉田正尚の二塁打で勝ち越すが、直後にヤクルトはサンタナの2ランで再逆転した。

 第5戦は・・・

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