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2021プロ野球総決算号

ヤクルト・高橋奎二インタビュー 変わることは成長すること「8回も行けって言われて、気合い入れて力投したって感じ」

 

日本シリーズ第2戦、初めての大舞台で、プロ入り後初の完投、完封勝利を収めた。ペナントレースでも好投を続け、指揮官からの信頼を深めた6年目左腕が、日本一の喜びと、“あの日”の真相を語る。
取材・構成=依田真衣子 写真=BBM


想定外の完投


 若き右腕・奥川恭伸を送り込んだ日本シリーズ第1戦は、サヨナラ負けで落とした。絶対に負けられない第2戦を託されたのは、6年目左腕の高橋奎二だった。勝利を義務付けられた試合で、プロ入り後初となる完投、完封勝利を挙げた。あらためて、日本一に大きく貢献した左腕の思いに迫る。

――日本シリーズ第2戦、自身初の完封勝利を挙げました。完投するつもりだったのですか。

高橋 正直思っていなかったですね。7回終了時点で100球でしたっけ? レギュラーシーズン中であれば、絶対100球程度でリリーフに代わるので、行かないだろうなとは思っていたんです。なので、8回も行けって言われて、気合い入れて力投したって感じでしたね。

――8回終了時にベンチに戻る際、伊藤智仁コーチが人さし指を立てて、高橋選手に何か声を掛けていましたね。

高橋 あのときは、「あと一人いけ」って言われたんです。あと1イニングじゃなくて、あと一人って。僕もそのつもりだったんですけど、9回表に追加点を取ったじゃないですか。僕がベンチ横でキャッチボールしてるときに1点取ってもらって、2対0になったとき、「もっと行け!」ってことを言われたので。9回最後まで投げるんだなって解釈しました。

――自身初の9イニング、133球の完投でした。初めてのことでしたが、疲れはありませんでしたか。

高橋 京セラドームでのビジターゲームでDH制だったので・・・

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