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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「中日・立浪和義監督は『勝つために、こうやれ』と言えるか」

 

新たに中日を率いる立浪監督


 ヤクルト高津臣吾監督が正力賞を受賞した。

 かつて私がヤクルトの指導者になったころは、負けても平気なチームだった。シーズン終盤に近づくと、「あのゴルフ場はよかった」などと、野球以外の話ばかり。私はガク然とした。現役時代にプレーした巨人は、日本シリーズで負ければ監督のクビが飛ぶほどのチームだった。日本シリーズで2年連続4連敗した監督が3年契約を結べる、いまの巨人じゃない。ヤクルトとは緊張感が違った。

 1978年、私は監督としてそれまでの負けグセを叩き直して初優勝へと導いた。球団創設以来、29年かかった。その年、正力賞をもらった。今回、高津監督は受賞コメントで「選手のおかげ」と言った。2年連続最下位から突然日本一になったということは、セ、パ両リーグが堕落した証拠。「まだ早いです」と辞退するのなら、私は拍手喝采を送る。

 さて、前回のコラムで、来季は立浪和義監督の中日が面白いと書いた。

 中日は・・・

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