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80's ホークスの記憶

さらば大阪、さらば南海ホークス 大阪球場の涙【1988年10月15日】

 

1988年10月15日、50年の歴史を誇る南海ホークスの本拠地・大阪球場でのラストゲーム。超満員の球場に別れのトランペットが鳴り響いた。

この年、キャリアハイの成績を残した門田


ただただ、涙を流して


 1988年8月28日、スポーツ各紙の一面に『南海買収』の文字が躍った。近年低迷が続いていたが、大阪を本拠地として1940年代の終盤から60年代前半にかけ、黄金時代を築いた名門・南海ホークス。それがスーパーマーケット業界の雄「ダイエー」、あるいは系列のスーパー「ユニードダイエー」に買収されるというニュースだ。

 飛ぶ鳥を落とす勢いだったダイエーがプロ野球参入を狙っていたのは周知の事実だった。ロッテ、南海をターゲットに買収交渉をし、福岡を本拠地に新球団をつくる動きを水面下で進めているとウワサされた。2つのうち累積する赤字で、親会社に球団存続を疑問視する声が出ていた南海が受け入れに向け、本格的に検討を始めたという記事だった。

 当初、吉村茂夫オーナーは「事実無根」と完全否定したが、・・・

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