週刊ベースボールONLINE

あの時代の記憶 恩師が贈る言葉

清水達也(中大野球部監督)が贈る 牧秀悟(松本第一高→中大→DeNA)へのメッセージ 「ゆくゆくは侍ジャパンの中心でプレーすることを期待しています」

 

恒例のアマ時代の指揮官が当時を語る連載がスタート。第1回は昨季、新人3割20本塁打をマークした牧秀悟について中大・清水監督が振り返る。
取材・構成=滝川和臣 写真=BBM


 ある程度一軍で試合に出場できれば数字は残せるんじゃないかな、と期待を持っていましたが、ルーキーイヤーから予想以上の成績を残してくれました。年末にはグラウンドに来てくれましたよ。打撃に関してはプロの投手はコントロールがいいので、打つボールを絞ることができたと言っていました。打率はそこそこいくと思っていましたが、本塁打がここまで伸びるとは(22本塁打)。シーズン終盤には四番にも座って、チームを引っ張っているようで頼もしく感じました。本人も言っていたけれど、プロに入って打撃を大きく変えた部分はないようです。私はインコースの球をどれだけさばけるかがポイントだと思っていました。それに対してうまく対応していたし、厳しいコースをカットしてプロの攻めに臆することもありませんでした。

 外部から見る限りですが、早くチームになじめたことが大きかったように感じます。プロの環境に慣れることができたのが一つ。あとは学生のころからそうでしたが、体が強いこと。シーズンを通して大きなケガがなかったことも成功の要因にあると思います。

 牧は長野の松本第一高から高校3年の8月に、うちのセレクションを受けにやってきた。当時の印象としては、長打力のある遊撃手。肩もあったし、足の運びも悪くなかった。打撃はコンパクトで逆方向へもうまく打っており、プロに行かせたいなと思わせてくれる高校生でした。

 大学1年春から「七番・遊撃」としてリーグ戦で使いました。まだ今のような・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング