プロ入り前の指導者が教え子の思い出を語る連載企画。第3回は大学中退後、四国ILを経て2020年ドラフト8位で西武に入団した岸潤一郎だ。徳島時代の兄貴分でもあった橋本球史コーチに当時の話を聞いた。 取材・構成=高田博史 写真=古賀恒雄 12月中旬、岸(岸潤一郎)が徳島に自主トレに来ました。隼人(
平間隼人/
巨人育成)とかと一緒に。
普段から「(徳島の)選手が聞いてくると思うから、アドバイスを頼むよ」って感じで話していました。岸は辛口なので、徳島の選手と一緒にノックに入って、「お前ら、声も出さないで!」って叱っていましたね。
懐かしかったですよね。なんか、あの感じが。徳島にいたときから2人はノッカーに向かってくる。変わってなかったですね。隼人と岸が一番声を出して、ワーワー言いながら練習していました。
僕のことは『コーチ』というより、『5歳上の兄貴』ぐらいに思っているのかもしれません。多分、そのほうが強いですね。もちろん一線は引いていましたけど、こっちにいたときも、普段からよく連絡がありました。コーチとして、あんまり構えては見てなかったと思いますね。
当然、徳島にいたときより意識は高くなっています。ただ、西武にドラフトでかかった年(2019年)からすごく意識を高くやっていたので、継続していますよね。すごいですよね、去年の100試合出場って。打率は.220だけど、ホームラン9本ですからね。
1年目から「すぐ一軍に行ってもおかしくない」ぐらいには思っていたんです。使いやすいし、そんなに欠点がないので。ただ、2年目でホームランをこれだけ打つとは、あんまりイメージしていなかったですね。
盗塁は去年、2つですよね。陸上の短距離選手の体脂肪が、5%だって聞いたんですけど、野球はやっぱり体をつくらないといけない。それで足も……っていうのは・・・
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