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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第93回「最近の野球は豪快ですがちょっと物足りなくないですか」

 

ダンプさんによれば王[写真]、落合は最近の打撃理論と同じではないかという


仙骨を意識したスイング


 最近、阪神時代の金本(金本知憲)の肩を治したという小波津(小波津祐一)という人の施術をいろんなものを見ながら勉強しているんですよ。金本は当時、肩の棘(きょく)上筋が半分切れていたらしいですね。まったく肩が上がらず、いろいろな病院に行って、どこも手術しなきゃ治らんと言われたのに、この人があっという間に治した。1日で肩が上がったらしいですよ。

 ありゃ? あなたはいつもこういう話をすると、「また始まった」みたいな顔をしますね(笑)。眉唾(まゆつば)みたいに思うかもしれないけど、僕は整体をしているので、この人のすごさが分かります。でも、こっちの話をしてもずいぶん長くなるし、週刊ベースの読者はあまり興味ないかもしれんですね。何より、書き手のあなたが分からんのに書いたら、読んでいる人はなおさら分からんでしょうからやめておきましょう(笑)。

 ただ、ちょっと唐突に聞こえるかもしれんけど、僕の中では全部つながるんですよ。勉強しながら最近のバッティングとつないで考えました。仙骨を意識したスイングです。

 今のバッティングを見ていると、足を踏み出して重心が前に行くのはダメなんですね。昔も体が一気に前に行くのはスウェーしていると言われて、矯正のために背中にバットを突っ込んでヒモで結んだりしてましたけど、あくまで大きく動くのはダメだと思っていました。今は軸足に7くらい重心があったまま、仙骨のあたりを意識して回っていく。でね、なぜそれで球が飛ぶのか考えたとき、仙骨になるんですよ。あっ、また嫌そうな顔をした(笑)。分かりました。やめておきます。

 ステップした足をそっと置くようなスイングはYouTubeでもよく見ます。練習でステップした足を空き缶みたいな上にそっと置いてスイングしたりね。リストの使い方もそうですよね。昔は手首をガッと利かせたスイングでしたが・・・

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