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どうなる2022シーズン 気になる3つのチェックポイント!

≪POINT 1≫「勝利の方程式」は固まっているのか?【パ・リーグ編】

 

ここからは気になる3つのテーマをピックアップし検証したい。まずは現代野球で重要なカギを握る勝ち試合の7、8、9回の継投、つまりは12球団の「勝利の方程式」からだ。果たして思惑どおり固まったのか、それとも誤算が続いているのか。編集部で開幕時点の各球団の構想を探ってみた。
※情報は3月13日現在。年齢は開幕時点
【セ・リーグ編】はこちら

オリックス・抑えは固定で変幻自在のジクザグ起用


左から平野佳寿富山凌雅、K-鈴木


 平野佳寿の起用が濃厚な抑えは固定しそうだが、8回以前は流動的となる可能性は高い。ただ、マイナス要素ではなく、候補者多数とあって多彩な継投ができるプラス要素だ。最速158キロの直球と球威十分のK-鈴木、キレのあるスライダーが武器の吉田凌、緩急自在の比嘉幹貴と右腕だけでもバラエティに富む。左腕ではマウンド度胸満点の富山凌雅、ロング救援や連投も辞さない山田修義、経験豊富な能見篤史に新助っ人の長身・ビドルもいる。シーズン中断なしの143試合制で、延長も12回制と3年ぶりに“フルシーズン”に戻るとあって、ベンチワークで選手の疲労を軽減させる形なき起用へ。「左右のジグザク継投」「本格派と技巧派の継投」などパターンは1つではないのが強みだ。勝利の方程式でも“ナカジマジック”を見せる。

7回・K-鈴木[28歳/右投]
MAX◆158キロ
勝負球◆ストレート
投球スタイル◆常時150キロ超のスピードボールが最大の武器。球威で押して空振り、ファウルでカウントを有利にし、フォーク、カットボール、スライダーで打ち取ることも。
【2021年成績】34試合登板1勝0敗2S2H、防御率3.03

8回・富山凌雅[24歳/左投]
MAX◆148キロ
勝負球◆ストレート
投球スタイル◆右打者の内角に食い込むクロスファイアは威力十分。左の打者の外角へ逃げるスライダー、さらにフォークも投じるが、強気に勝負を挑む“強心臓”が投球の源だ。
【2021年成績】51試合登板2勝1敗0S20H、防御率2.72

9回・平野佳寿[38歳/右投]
MAX◆153キロ
勝負球◆フォーク
投球スタイル◆最速153キロを計時するなど直球の威力はなお健在で、高低を使って決め球・フォークをより効果的に。昨季からカウント球としてカーブを投じて投球の幅も広げている。
【2021年成績】46試合登板1勝3敗29S3H、防御率2.30

ロッテ・不動の継投も連投回避へ代役は不可欠



 信頼は揺るがない。井口資仁監督が「彼らにはシーズンを完走してもらわないと困る」と挙げるのが「昨年の7、8、9回(を投げた)投手」だ。それだけに、今季も勝ち継投は7回=国吉佑樹、8回=佐々木千隼、9回=益田直也で固定されるだろう。ただ、長いシーズンを戦い抜くための“原則2連投まで”は今季も継続する方針とあって、ベースの形を維持しつつ臨機応変な起用をしていく。20年のセットアッパーで、カットボールで打たせて取る唐川侑己、最速167キロを誇る新助っ人・ゲレーロに、廣畑敦也八木彬の両新人右腕が代役セットアッパーを務める可能性は大。左腕では昨季のドライチ・鈴木昭汰がおり・・・

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