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復活を期す男たち

復活を期す男たち それぞれのリスタート

 

紆余曲折、困難な道のりを経てそれぞれの思いを胸に開幕を迎えた男たちがいる。2022シーズンを復活の年とするために、開幕3連戦でのそれぞれのリスタートの物語。
写真=BBM

ソフトバンク・藤井皓哉 リスタートで切り開く道


藤井皓哉広島15[4]-四国IL/高知21-ソフトバンク22育、22=7年


 強い覚悟を背負う。2020年オフに広島を戦力外になった右腕は、独立リーグを経てNPBに復帰。育成契約での入団だったが、150キロ超の真っすぐとフォーク、何より気迫のこもった投球が結果につながり、開幕直前に支配下昇格を勝ち取った。会見では「独立リーグから復帰した選手でも活躍できるように。そうすればNPBから独立に行った選手の評価も変わる」。自分の今後が与える影響の大きさを、あえて口にした。開幕第2戦の“デビュー“マウンドは失点を許し1イニングを抑えられず降板も、翌日は一死満塁のピンチを火消しして1回2/3を無失点で勝利投手に(写真左、同右は栗原陵矢)。再出発に白星も光った。

【開幕3連戦成績】
2試合、1勝0敗0H0S、防御率3.86

中日・福留孝介 冷静沈着な球界最年長


福留孝介中日99[1]-カブス08-インディアンス11途-ホワイトソックス12-阪神13-中日21=19年[NPB]


 落合博満が1998年の日本ハム時代に記録した44歳3カ月の最年長開幕スタメン。それを8カ月ほど更新しての史上最年長記録を達成した。開幕投手でもある菅野智之(巨人)との相性を買われて三番として起用されたが、この日は3度の得点機に結果を残せず、7回の守備からお役御免となった。第3戦は2点を追う9回表、無死一、三塁という好機に代打で登場。際どいボールを見極めて四球を選び、チャンスを広げた。開幕戦の悔しさを打って晴らしたいところ。しかし、そこで冷静に状況判断できるのが福留の強みだ。今後の出番は代打の切り札が主となるが、立浪竜には欠かせない大きな存在だ。

【開幕3連戦成績】
2試合、打率.000、0本塁打、0打点、0盗塁

ロッテ・平沢大河 思い出の地で役割まっとう


 右ヒジ手術に打撃不振。2016年のドライチが直近2年・・・

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