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アマチュア野球FLASH 第94回選抜高校野球大会

4戦11発の大会新!! 記録的圧勝で4度目V 大阪桐蔭高(大阪)4年ぶりのセンバツ制覇

 

大阪桐蔭高は5試合[広島商高との2回戦の不戦勝を含む]を勝ち上がり、2018年以来の春王者に輝いた


「一球同心」を体現


 あまりの強さに、大会期間中からさまざまな意見が飛び交った。全国から有力選手が入学すれば、勝つのは当然――。確かに大阪桐蔭高のV戦士を見渡すと千葉、岐阜、愛知、福井、石川、京都、滋賀、熊本と府外出身の選手が多くを占める。しかし、好選手を集めれば勝てるほど、勝負の世界は甘くない。皆、「日本一」を目指すため、覚悟を持って入学してきたメンバーだ。原則的に日常は学校、グラウンド、寮の往復で、野球と勉強に打ち込める環境が整う。

 部訓は「一球同心」。大阪桐蔭は攻守に一切のスキを見せない。チーム全体として統率がしっかり取れているのも、西谷浩一監督の指導力に尽きる。

 2022年春、大阪桐蔭は15連勝(昨秋の大阪大会、近畿大会、明治神宮大会)でセンバツに乗り込んできた。鳴門高との1回戦は3対1の辛勝。相手のエース左腕・冨田遼弥(3年)の巧みな投球に苦戦した。2対1で迎えた8回裏には、主将・星子天真(3年)のスクイズで貴重な追加点を挙げた。シーズン初の公式戦という難しいセンバツの“入り”を突破している。

 しかし、2回戦で対戦する広島商高が3月25日、1回戦後のPCR検査で新型コロナウイルスの集団感染が確認され、出場辞退。不戦勝となり、西谷監督は「予期せぬこと。動揺している」と言葉を失った。広島高・荒谷忠勝監督から「準備をされてきたのに、試合ができず申し訳ありません」と電話を受けた西谷監督は・・・

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