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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第99回「突然、頭がパチンとすっきりした2つの話」

 

巧打好守で鳴らした大洋時代の高木


捕手だから分かる


 そうそう、昔、富士山の標高をどうやって測ったか知っていますか。東京湾の満潮干潮から計測した水準原点というのがありましてね。それをタモリが知っていたのにはびっくりしました……。え、野球にどう関係するのか? まったく関係ありませんよ。会話のきっかけみたいなものです。え、そんなのいらない? また冷たい人ですね(笑)。あなただって面白いテレビを見たら、誰かに話したくなりませんか(たぶん、NHKの『ブラタモリ』か)。

 野球と言えば、近くにテレビがありますか(4月10日夕方の電話だった)。巨人戦(東京ドーム)で高橋(奎二。ヤクルト)がすごくいいピッチングをしています。去年から勝ち出してきた左だけどすごくいいですね。一番は真っすぐと変化球の腕の振りが同じことです。彼に限らず、いいピッチャーは真っすぐでも変化球でもまったく変わらない。逆に勝てないピッチャーを見ていると、どうしても「俺、チェンジアップ投げる!」「俺、フォーク投げる!」が丸分かりになっているんですよね。

 コーチもそうだけど、キャッチャーが教えてやればいいのにと思ってしまうんですけどね。バッターと同じく正面から見てるんだから、一番分かりますからね。キャンプの時期から1球1球、「それじゃ球種、分かるぞ」と教育してあげればいい。

 もっと言えば、これって控えキャッチャーのチャンスだと思うんですよ。ブルペンで受けることが多いと思うから、そこでアドバイスをして、「この人に受けてほしい」と思わせる。打撃練習なんかせんで、ずっと受けていてもいいと思いますよ。一番手と一緒のことをしてたら、いつまでたっても抜けませんから。

 キャッチャーが一番見えることってほかにもたくさんあります。ピッチャーだけじゃない。バッターだって・・・

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