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MLB通信2022 躍動する日本人メジャー

エンゼルス・大谷翔平 MLB最古球場で躍動大谷翔平、今季初勝利は強力打線を圧倒 鈴木誠也は実力とキャラで一気にブレーク

 

打線を圧倒MLBが開幕して約1カ月が経過。日本人メジャー・リーガーが躍動している。昨季のア・リーグMVPが圧倒的な投球を見せれば、メジャー挑戦の右打者が存在感を見せている。
写真=Getty Images
成績は現地時間4月24日現在

大谷翔平[エンゼルス/投手・DH]


1900年代以降では初となる先発投手がマウンドに上がる前に2度打席に立った大谷。しかも2打席目では2点二塁打を放った


【投球成績】2022年_3試合1勝2敗、14.1回26振、防御率4.40
【打撃成績】2022年_16試合15安3本9点3盗、打率.224

 強打者から空振りを奪うたびに「シャー!」という雄たけびがグラウンドにこだまする。大谷翔平は魂の投球で、強豪・アストロズ打線を圧倒。現地時間4月20日、6回一死までパーフェクトピッチング。自己最多タイ12奪三振の快投を披露した。

「素晴らしい打線ですし、欲をかいたところでいいピッチングをできるわけでもないので。1人ひとり、斬りたいなと思っていました」

 謙虚なコメントとは違い、マウンド上での大谷は1球目から気迫がこもっていた。エンゼルスに移籍してから投手としては初の2連敗。前回のレンジャーズ戦で3回2/3を6失点と不甲斐ない投球だっただけに、気持ちを切り替え集中力を持ってマウンドに上がった。捕手のマックス・スタッシも「ゾーンに入っていたね」とその集中力の高さを称賛した。

 この日の投球は、真っすぐ、スライダー、スプリットのほとんどが低めに決まった。その中でも約半分を投げたスライダーが有効な役割を果たす。左打者には外角からストライクゾーンに入るバックドア。右打者にはフロントドアが困惑させた。そこに90マイル(約144キロ)台のスプリットが低めに決まる。アストロズの打線に手も足も出させずに3回からは6者連続奪三振を奪うなど、寄せ付けなかった。

 その快投を生み出したのも、自らのバットであった。初回先頭打者で打席に立つと四球を選ぶ。先発投手であろうが構わず、次の塁を狙おうという姿勢に、相手先発のジェイク・オドリッジは、執拗にけん制。大谷は投げる前からユニフォームを汚した。大谷を出塁させたことで投球を狂わせたのか、制球を乱し初回3失点二死満塁で降板。あとを受けた左腕のブレイク・テイラー相手に、この回2度目の打席の大谷は・・・

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