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【特集】日本独立リーグの今。

夢を追う若者の活動場所として独立リーグの存在価値は高まる リーグによってはNPBファームとの試合も定期的に実施

 

コロナ禍で思うような活動ができないにもかかわらず、独立リーグのチーム数はここ数年、増加している。それだけNPBを目指す選手にとっての受け皿として、役割を果たしているということになるのだろう。2005年に四国アイランドリーグが発足して17年。日本における独立リーグの歴史、今後の展開を予測する。

2022年のBCLは4月9日に開幕した[新潟対信濃=4月10日、長岡市悠久山球場]


誕生から18年目の春「欠かせない」存在に


 2022年シーズンの開幕を3月25日に迎えたNPB。その前日に発表された12球団の「開幕一軍メンバー」計339人の中に独立リーグ出身選手が過去最多となる11人登録された。中でもルートインBCリーグ(BCL)出身であるDeNA知野直人(BCL新潟)は六番・一塁手で開幕先発スタメンの座を勝ち取った。彼らは今年全国各地で汗を流す約700人の独立リーガーたちの夢であり、目標でもある。

「ようやくここまで来た」

 一般社団法人「日本独立リーグ野球機構(IPBL)」副会長で、BCLの村山哲二代表はそうつぶやいた。そして「知野だけでなく、ロッテ和田康士朗(BCL富山)、阪神渡邉雄大(BCL新潟)、同じく湯浅京己(BCL富山)ら、開幕カードからしっかり一軍の戦力として活躍している」と独立リーグ出身選手たちの雄姿に目を細めた。

 05年に四国アイランドリーグ(四国IL)がスタートし、日本で「独立リーグ」の活動が本格化してからこの春で18年目のシーズンを迎えた。昨年までの17年間でNPBからドラフト指名を受けた選手(育成を含む)は、四国ILが63人、ルートインBCリーグ(BCL)が58人、その他リーグ6人と、計127人にのぼる。その中からタイトルホルダーも誕生している。四国IL高知出身の角中勝也(ロッテ)は2度の首位打者を獲得。BCL富山出身の和田康士朗(ロッテ)は昨季盗塁王の座に輝いた。

 NPBセントラル・リーグの杵渕和秀統括は・・・

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