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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「佐々木朗希抹消、そんな甘い考えでは世界で羽ばたけない」

 

4月24日のオリックス戦後、登録抹消されていた佐々木朗


トラブることでお互いに進歩すればいい


 ロッテ佐々木朗希と球審の“バトル”が物議を醸した。

 私に言わせれば、騒ぐほどのことではない。佐々木朗でなくても、判定がおかしいと思えば文句を言って当然。選手も審判も、トラブることでお互いに進歩していけばいいのだ。考え方一つである。

 メジャー・リーグでは、日本人がナメられて、おかしなボール球でもストライクと判定されることがあった。多民族国家のアメリカには人種差別が存在する。それに比べれば、日本の判定などかわいいものだ。

 われわれの時代には、選手が審判を見下す風潮がなかったわけではない。しかし私は違った。現役時代、際どい判定に「いまのはストライク?」と聞いて、球審が「コースいっぱいに入っています」と言えば、それ以上、何も言わなかった。そうしてボールを見る目をお互いに養っていけばいいと思っていた。

 審判にもクセがある。Aという審判は甘い、Bという審判は辛い。キャリアを積むにつれて、それが分かってくる。なかには巨人びいきと感じる審判もいた。野球は審判との戦いでもある。そこで融通を利かせて打たないと・・・

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