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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第106回「松井秀喜はボールの上っ面をたたいてもホームランになる!?」

 

巨人時代の松井


爽やかなあいさつ


 巨人の原(原辰徳)監督が新人で入ってきたとき、僕は大洋にいましたが、穴もたくさんあったし、最初はそんなに気にしなかった。でも、開幕して少し経った北九州の試合で、遠藤(遠藤一彦)のフォークをサヨナラ本塁打にされたんですよ(1981年4月22日)。それから「あれ、こいつは違うな」と思って見るようになりました。遠藤のフォークも、時々だけど打たれるようになりましたしね。ほかのチームだし、年も離れてるから、じっくり話したことはないんですけど、何となくこっちのことは覚えてくれていたみたいで、新幹線のプラットホームの反対側からテレビで見てるまんま、爽やかにあいさつしてくれたこともあります。

 あのときはまだコーチだったと思うけど、僕が解説者になったばかりのころ、ベンチ前にいた僕の姿を見つけ、バッティングケージの後ろに呼んでくれたこともあった。ちょうど松井(松井秀喜)がバッティングをしていたんですが、まあ、驚きました。スイングのすさまじさもそうですが、後ろから見ているとバットがボールの上っ面をたたいているように見える。そうなれば普通はゴロですよね。でも、松井の打球は鋭いライナーになってポンポンとスタンドに飛び込む。びっくりして原監督に「なんで、あれで飛ぶんですか」と聞いたら「松井は、いつもそうなんですよ。押し込みがすごいから、上をたたいているようでも、実際はその下にバットが入ってボールが上にいくんです」と言ってました。スイングの軌道が今のメジャー・リーガーみたいにV字になっていたんでしょうね。技術の先取りというやつでしょうか。

 でも、技術って進化ばかりじゃなく、流行りすたりもあるような気がします。ピッチャーの変化球もそうですよね。フォークボール全盛の時代、スライダー全盛の時代があって、今はアメリカの影響もあって、カットボールとかツーシームと言われる変化の小さい速い球が流行っています。日本人選手も、みんな体がでかくなって手も大きくなったから、そういう変化球が投げやすくなったのかもしれませんね。

 そう言いつつ、最近また緩急をつけるタテの大きめのカーブが大事と言われ始めている気がします。これは・・・

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