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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第110回「基本的なミスが目につくんですよ」

 

バント処理など基本的なプレーにミスが目立つとダンプさん


映像の進歩で逆に?


 大谷翔平(エンゼルス)のピッチングが戻ってきましたね。今年は2ケタ勝利も簡単にできるんじゃないですか。僕が見ていて調子いいなと思うときは、投げていく中で、引くわけじゃないけど、胸をすぼめるようにして手だけ振っていくとき。ユニフォームの胸のあたりがふわっとして、首に巻いているのが浮いたりするんで分かると思います。もう一つは右腕をガッと振ったときの左手です。下に振ったときの反動でゴリラみたいに上がるじゃないですか。あのバランスがいいときは強い球が行ってます。

 でも、すごいですよね。メジャーでピッチャーとバッターの二刀流という、ほかに誰もできんことをしてるんですから。でも、僕だって、あと50歳若ければやったのになあ……いや、冗談です。二刀流なんて逆立ちしてもできません(笑)。

 ロッテ佐々木朗希もそうだけど、野球の歴史に残りそうな、素晴らしい能力を持った若い人もいるけど、一方で、最近テレビで野球中継を見ていて、いろいろ雑なプレーが目立つんですよね。そのたび、あなたに電話するんですが、電源切ってませんか? 居留守ですか(笑)。えっ? ガラケーの充電がうまくいかない? もう寿命でしょ。もう早くスマホを買いなさいって(笑)。すごく便利ですよ。映像も見られるし。

 ありゃりゃ、これもつながったけど、テレビの野球中継も、そういう技術の進歩をすごく感じます。すべて克明に映っちゃうから、どうしたってあらが見えてくるというのもあるでしょうね。審判も外野からのカメラだとストライク、ボールがはっきり分かるし、リプレー検証にでもなったら複数の角度から何度もでしょ。大変な時代になったもんです。

 ただ、それを抜きで考えても、やっぱり・・・

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