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球団レポート

巨人・開幕ダッシュの要因となったリリーフ陣が一転、失速の原因に/球団レポート

 

今回から球団ごとに現在のチーム事情、戦いぶりのポイントをお伝えしていこう。第1回は巨人。セの優勝候補筆頭と目されながら、首位のヤクルトに大きく水を開けられている。攻撃陣はまずまずの働きを見せているものの、投手陣、特に中継ぎ陣の不安定さがチームの調子の波を大きくしてしまっている。
※記録は7月10日現在。成績部分の()内数字はリーグ順位

【セ・リーグ2位】
43勝43敗1分 勝率.500
340得点(2)、372失点(6)、打率.248(4)、99本塁打(1)
40盗塁(3)、53失策(6)、防御率3.82(6)

原監督はリリーフ起用、ブルペン整備に頭を悩ませている


新顔たちの躍動と経験不足ゆえの急失速


 チーム防御率3.82、リリーフ防御率に至っては3.97でいずれも12球団ワースト。87試合と消化試合数は多いものの372失点も12球団断トツで、得失点差はマイナス32。勝率5割を保ってリーグ2位に踏みとどまっていることのほうが不思議な数字が並ぶ。

 攻撃陣は奮闘している。チーム打率.248こそリーグ4位だが、トップの99本塁打でヤクルトに次ぐ340得点。キャプテンである坂本勇人吉川尚輝の故障離脱で思うような打線を組めない時期もあり、四番・岡本和真も好不調の波があるものの、A.ウォーカー、G.ポランコという新助っ人が戦力的な上積みとなり、吉川の本格化や丸佳浩の復調などもあって打線の迫力は増した。やはり開幕ダッシュに成功しながら早々と失速した原因は投手力、特にリリーフ陣にある。

 開幕からの1カ月はむしろ中継ぎ陣の奮闘が光っていた。開幕前にT.ビエイラ、R.デラロサ(ルビー・デラロサ)といったクローザー候補の不調により抜てきされたドライチ右腕の大勢が、開幕から周囲の想像を上回るピッチングでセーブを重ねていく。リリーフ陣も中川皓太鍵谷陽平の出遅れを・・・

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