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球団レポート

ヤクルト・首位独走で前半戦を折り返しベストオーダーで後半戦へ挑む/球団レポート

 

史上最速での優勝マジック点灯など、他を寄せ付けない戦いを見せているヤクルト。新型コロナウイルス感染拡大による主力の離脱で7月こそ負け越しているが、依然首位を維持している。夏本番を迎え、投手陣に疲労が見え始めているものの、連覇に向けて自慢の打撃陣が整ってきた。
※記録は7月25日現在。成績部分の()内数字はリーグ順位

【セ・リーグ1位】
56勝34敗1分 勝率.622
408得点(1)、343失点(3)、打率.256(1)、109本塁打(2)
56盗塁(2)、39失策(1)、防御率3.34(2)

主砲・村上を中心に昨季以上の攻撃を展開


新戦力の台頭


 5月21日から首位に立ち続けているヤクルト。2位の阪神広島には11ゲーム差をつけ、セ・リーグの貯金を独占して前半戦を戦い終えた。得点数は12球団唯一の400点超えを記録し、チーム打率.2563も12球団トップを記録。昨季同様に強力打線が機能している。

 快進撃を象徴する打撃成績が並んでいるが、振り返ればシーズン序盤は打線が苦しむ場面も多く見られた。開幕直前には正捕手・中村悠平がコンディション不良で離脱し、開幕後にもサンタナが出場10試合で負傷離脱というアクシデントが発生した。また、青木宣親オスナといったレギュラーの調子も一向に上がらず、3.4月はチーム打率.229。三番・山田哲人、四番・村上宗隆を固定しつつ、リードオフマンの塩見泰隆を五番に起用するなど、日替わり打線で試行錯誤する日々が続いていた。

 それでも4月終了時点で15勝12敗と3つの勝ち越しを決めたのだが、苦しい時期をなんとか乗り越えたのは、若き新戦力「ヤングスワローズ」の台頭が大きかったと言える。特に高卒3年目にして開幕ショートの座をつかんだ長岡秀樹の存在は大きく、下位打線の中心的存在として躍動。また、中村、サンタナの不在の緊急事態を・・・

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