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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第113回「平松と若松の対戦は感動的でした」

 

小さな大打者・若松勉


練習の虫


 大丈夫ですか? 何が? コロナですよ、コロナ。東京はものすごい数の感染者じゃないですか。あなたの周りにもたくさんいるでしょ。え、自分だけは絶対にかからない? 相変わらず、不思議な自信を持っていますね(苦笑)。……でも、こんな話、何回もしていますけど、なんだか「コロナ大丈夫ですか」が「きょうはいい天気ですね」と同じくらいのあいさつになってる気がします。ほんと困ったものです。

 何回か前の昔話の続きをしましょう。きょうはヤクルトの若松(若松勉)の話です。たくさんヒットを打って、首位打者も2回くらい獲った大打者です(1972、77年)。年齢は僕より5つくらい下だと思うけど、僕が初めて……で、唯一(笑)全試合出場した昭和46年(71年)からやってる(入団した)選手なので、まあ、同年代としておきましょう。

 僕とちょっと似た感じで、小柄でふっくらした選手でしたが、体力、気力があって、バッテリーとして面白い戦いができたバッターの1人だと思っています。イメージとしては、何となく掛布(掛布雅之。元阪神)とだぶるんですよね。2人とも振りの鋭い左打者で、よく練習してましたから。

 話がいきなりそれますが、掛布の練習で思い出すのは、前も話したけど、試合前のノックです。新人のとき、同期の佐野(佐野仙好)と2人で、ビジターだと40分、50分とずっと安藤(安藤統夫コーチ)のノックを受けていた。1年間ずっとですよ。もちろん、打つこともやってましたが、試合にも出るのに、守備をずっと汗まみれ泥まみれでやっていることがすごいし、ちょっと感動して見てました。

 若松も僕らが神宮球場に行くと・・・

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