西鉄ライオンズ(現西武)の元エース・池永正明さんが9月25日、がんのため福岡市内の病院で死去。76歳だった。通算103勝。これは入団から5年と少しで挙げたものだった。 高卒1年目から20勝は池永さんが今のところ最後となる
「父ちゃん、泣かんでいいやないね」
1963年、下関商高2年生春のセンバツでエースとして全国制覇。試合後、イヤホンを通し、スタンドで感極まって涙を流す父と会話を交わした際、落ち着き払った口調で言った。
早熟の天才だった。1年生夏からベンチ入り。秋には早くもエースとなり、いきなりの快挙だった。続く夏も肩を脱臼しながら甲子園準優勝。3年はセンバツが初戦、夏は県大会で敗れたが、剛腕・池永正明の名は全国にとどろいていた。
大争奪戦の末、鳴り物入りで西鉄入団。同期には・・・
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