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逆転Vを呼んだオリックスの“新鮮力”

 

救援マウンドで輝いた阿部翔太だけではない。エース・山本由伸、主砲・吉田正尚の投打の柱が注目を集めるが、投打とも昨季と異なる主戦力が奮闘。不振や故障、新型コロナ感染で相次いだ離脱者をカバーして存在感を示した“新鮮力”が逆転Vを手繰り寄せた。

宇田川優希・育成上がりの救世主


成績◎19試合2勝1敗3H0S、防0.81

宇田川優希[投手/24歳/184cm92kg/右右]


 最速158キロの直球が唸りを上げる。スピンの効いたストレートに落差のあるフォークを交え、バットに空を切らせて得点機すら与えない。僅差の試合終盤の登板のほか、イニングまたぎもこなした男は今年7月まで背番号013。支配下昇格を勝ち取り一軍の主戦力へ。シーズン終盤の奮闘は、ブルペンの救世主とも言える活躍だった。

山崎颯一郎・華麗なる配置転換


成績◎15試合0勝2敗6H1S、防3.00

山崎颯一郎[投手/24歳/190cm90kg/右右]


 最大の武器が活路を切り開いた。開幕先発ローテ入りも、序盤に好投しながら球数が増えれば痛打される繰り返し。最速157キロの球威、キレのあるスライダーは役割を変えることで輝いた。4月末に右肩の違和感で離脱し・・・

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