日本シリーズへとコマを進めた覇者・ヤクルトとは対照的に、セ・リーグ5球団は早くも2023年に向けて動き出している。矢野燿大監督、佐々岡真司監督が退任となった阪神、広島は、それぞれ新指揮官が就任会見を行った。覚悟を胸に“戻ってきた男たち”が、チームの再建へ尽力を注ぐ。


　愛する“家族”のために帰ってきた。惜しまれながらユニフォームを脱いだのが4年前。それから球界復帰を望んでいたファンは多い。そして、それは新井貴浩「監督」という形で実現する。10月12日にマツダ広島で行われた就任会見では、これまでと変わらない“新井さん”と、新しくチームをつくっていく指揮官の姿が共存していた。

　監督就任の打診に対しては、新井監督自身も「驚いた」と言う。しかし、「私は1回、(FAで)カープを出て、それでもまた球団の方に戻って来いと言っていただいて、3連覇させていただいた。球団には・・・