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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「ヤクルトはなぜ日本一連覇を逃したのか。山田哲人は覚悟を示すべきだった」

 

中嶋監督は1点の重みを知っていた



 オリックスがヤクルトを下して日本一を達成した。

 オリックスは計算どおりにゲームを運んだ。継投しかり。投手陣の粒はヤクルトよりそろっていた。第1戦でのエース山本由伸の脇腹故障が誤算だったが、あれがなければ楽に勝っていただろう。

 昨年に続いて今年の日本シリーズは1点を争う展開が多かった。1点の重みという意味では中嶋聡監督のほうが高津臣吾監督より知っていた。

 たとえば第6戦。0対0で迎えた6回表、オリックスは無死一塁から二番の宗佑磨がバントで走者を二塁へ進めた。無死一塁からヒットで一、三塁にチャンス拡大と指揮官が考えるのは虫が良過ぎる。アウトを一つ献上しても相手投手にプレッシャーを与えるほうが大事なのだ。中嶋監督もそう考えたのだと思う。案の定、杉本裕太郎のタイムリーヒットでオリックスは値千金の1点を先制した。

 一方、ヤクルトは・・・

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