埼玉移転初年度の1979年以来の最下位に沈んだ前年からのリベンジを目論んだ今季。課題だった投手陣が劇的な改善を見せ、8月終了時点では首位に。しかし、9月に入ると急失速を見せ、最終的には3位に終わってしまった。 写真=BBM [2022年成績]※成績部分の()内数字はリーグ順位 72勝68敗3分 勝率.514
464得点(5)、448失点(1)、打率.229(6)、86失策(5)
118本塁打(1)、60盗塁(6)、防御率2.75(1)
最下位から3位に引き上げた辻監督だが、今季限りで勇退に
投手陣が原動力となり7月中旬に首位へ浮上
悲願の日本シリーズへの道は険しかった。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで
ソフトバンクに敵地・PayPayドームで2連敗して敗退。CSでの同カードは2018年のファイナルステージから9連敗に。試合後には、就任6年間でリーグ優勝2度を含む5度のAクラス入りに導いた
辻発彦監督の勇退が発表された。「所沢のファンの皆さんに、必ず帰ってきますという言葉を残してきたが、残念で仕方がない。結果がすべて。受け止めるが悔しいです」。迫力満点の“山賊打線”を軸に一時代を築いたチームの転換点ともなるシーズンだった。
前年21年の42年ぶり最下位からの巻き返しへ辻監督の下、二軍監督から昇格した
松井稼頭央ヘッドコーチや
平石洋介打撃コーチを外部から招聘(しょうへい)。
豊田清投手コーチをチーフ格に据えるなど首脳陣も刷新しスタートした。2月の宮崎・南郷キャンプでの強化ポイントは前年もリーグワーストのチーム防御率3.94に終わった近年の最重要課題でもある「投手陣再建」。先発陣は
高橋光成に
今井達也、
松本航の“三本柱”らが中心に投げ込み、救援陣では
増田達至を筆頭に
平良海馬らが順調に調整を進めた。
3月25日の開幕
オリックス戦(ベルーナ)こそ、高橋が
山本由伸を相手に力投も及ばず敗れたが、その後4連勝。四番・
山川穂高も開幕5試合で4本塁打と絶好調をキープした。だが・・・
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