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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第127回「大勢が悪いときのクセを発見しちゃいました」

 

今季57試合に投げ37セーブを挙げた巨人大勢


間が必要なときもあります


 早いもんで日本シリーズも終わってしまいましたが、そちらで連載させてもらっているのもあって、シーズン中、試合を見ながら気づいたことは、細かくメモを取るようにしていました。昔は、一度、頭にすっと入ったら絶対に忘れなかったんですが、最近は書かないと、すぐ忘れちゃうんですよ。年を取るといろいろ大変です(苦笑)。

 そのメモが部屋に随分たまってしまいました。もったいないんで、今回は少し前だけど、その中の1つを引っ張り出して、お話ししましょう。

 巨人の大勢の話です。新人ですが、開幕から抑え投手として活躍し、たぶんセの新人王になるんでしょうね。強くて、少しクセのある真っすぐを投げるいいピッチャーです。ただ、ちょっと調子の波がありましたね。それがなぜなのかと思って見ていて、これかなと感じたものがありました。

 まず、9月6日のDeNA戦(東京ドーム)を思い出してください……といきなり言っても無理か(笑)。じゃあ、最近はパソコンで昔の試合の結果を見られるようですから、まず探してみてください……。見つけましたか? 便利な時代になったもんですね。じゃあ、始めましょうか。

 あの日は1対1で延長戦に入りました。大勢は1対1の10回に登板し、その回を6球であっさり終わったこともあると思いますが、回またぎで11回にも登板し、まずは関根(関根大気)を簡単に三振に取って1アウトにしました。

 次が左バッターの佐野(佐野恵太)でしたが、ここはキャッチャーの大城(大城卓三)にマウンドに行って間をつくってほしい場面だなと思いました。こういう感じでイケイケに来たときは、必ず落とし穴があるんですよ。しかも佐野には一発があります。大勢が初球を簡単にストライクを取りにいったら、まさかまさかもあるぞと……。

 断っておきますが、終わってから後付けで言ってるわけじゃないですよ。そのとき、本当にそう思って見ていました。

 ただ・・・

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