週刊ベースボールONLINE

廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「大谷翔平は通訳から独り立ちしろ 求められるのは日本野球のために頑張ること」

 

エンゼルス・大谷翔平[写真=Getty Images]


アミーゴになり切れていない


 エンゼルス大谷翔平が“2年連続MVP”を逃した。記者投票の1位票で2票しか取れず、MVPに輝いたアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の28票に大きく差をつけられた。

 大谷本人は努力しているにもかかわらず、なぜ「二刀流」に票が集まらなかったのか。チームメート、現地メディアと真の意味でアミーゴ(スペイン語で「友達」の意)の関係になりきれていないからだ。

 その障壁になっているのが通訳の存在だ。私が大谷について疑問を呈してきたのは、なぜ通訳が四六時中、彼の横に張りついているのかということだ。今回のMVP投票にしても通訳がいなければもっと得票できていた。この感覚は日本の中にいたらなかなか分からないと思う。

 今年6月、エンゼルス対マリナーズの試合で大乱闘になったことがあった。そのとき通訳は大谷にケガをさせないように乱闘の輪から引き離そうとしていた。あれは間違いだ。「どんどんやれ。ケガをしない範囲でブチかましてやれ」と言ってやるべきだった。そうすればチームメートから「あいつはやるじゃないか」と信頼を得られるのだ。

 逆のケースを考えてほしい。同じように日本に来た外国人でも・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング