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日本人メジャー2022回顧

ブルージェイズ・菊池雄星 悔しさが残る1年「この悔しさを持ちながら、オフシーズンしっかり取り組みたい」

 

3年間在籍したマリナーズからFAとなり、ブルージェイズと3年契約を結んだ。その内容は先発ローテーションで3年間投げてほしいというものであった。確かに開幕には先発五番手に入ったが……。自分の思い描いた投球ができたのは何試合あっただろうか。そして8月には思いもよらない展開が待っていた。
写真=Getty Images 文責=メジャーリーグ編集部

【2022年投球成績】32試合6勝7敗1S0H、100.2回、124奪三振、67失点、58自責点、防御率5.19

ブルージェイズは悲願の優勝のため、先発五番手の左腕として大きな期待をかけて3年契約で菊池を獲得。菊池もその期待に応えようと腕を振り続けたのだが……


先発五番手を期待され開幕


 尻すぼみのシーズンとなってしまった。シーズン終了時点では中継ぎとしてマウンドに立っていた。開幕前の3月にブルージェイズと3年契約3600万ドル(約42億円)、先発ローテーション投手としての活躍を見込まれて契約を結んだ。

 この契約に対し現地メディアの意見は、真っ二つに分かれた。賛同するメディアの見解は「左投手でうまくフィットすれば、優勝に向けての大きなメリットになる」というもの。反対派は「この金額だと先発ローテの軸になるべき投手。過払いになる可能性がある」という内容だった。

 マリナーズでの3年間で勝ち越したことがなく、2ケタ勝利もない。オールスターには選出されたが、防御率も4点台から5点台。先発投手としては試合をつくることができるが、強豪がひしめくア・リーグ東地区で、1年間、先発ローテを守り抜き、2ケタ勝利ができるかは疑問でもあった。

 それでもブルージェイズは菊池に期待し・・・

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