1月6日、村上宗隆が神宮外苑のグラウンドで青木宣親、塩見泰隆らチームメートとともに自主トレを公開し、球団初のリーグ3連覇と日本一奪還、そしてWBC世界一奪還へと動き出した。 写真=川口洋邦 スイングに手応え
初日から軽快な動きを披露し、快音も響かせた。村上宗隆が1月6日、2023年シーズンを本格始動した。例年どおり大先輩の青木宣親らチームメートとともに自主トレを開始し、初日はキャッチボール、ノック、打撃練習に汗を流した。今年初のマシン打撃を行ったが、「トレーニングをしっかりやってきたので、初日にしてはすごくいい感じで振れた」と感触は良好だ。
同日にはWBC侍ジャパンメンバーの先行発表があり、
栗山英樹監督から正式に名前を呼ばれた。「大変光栄に思います。子どものころに夢中でWBCで戦う侍ジャパンを応援し、夢を見させていただきました。皆さんに夢を与えられるように、そして世界一になれるように全力でプレーします」とコメントを発表。
大谷翔平(エンゼルス)、
ダルビッシュ有(パドレス)らメジャー・リーガーとの共演に「なかなか経験することのできない体験だと思うので楽しみ」と笑顔を見せた。
WBCの出場は初めてだが不安はない。最年少で代表選出された21年の東京五輪では決勝戦で本塁打を放ち金メダル獲得に貢献。22年はシーズン歴代2位の56本塁打をはじめ数々の記録を打ち立て、令和初の三冠王にも輝いた。そして11月の侍ジャパン強化試合では、代表で初の四番に座り、3試合で4本塁打。圧巻のパフォーマンスを見せてきた。文句なしの成績を引っ提げて臨む今大会は大谷、
鈴木誠也(カブス)をはじめ歴代最強の呼び声高いメンバーが集まるが、「四番を打ちたい思いはすごくあります」と正直な思いを口にした。
発する言葉一つひとつに余裕が見える。WBCの開幕は3月8日と早く、調整面で難しさもあるが、「初めてだけど(野球が)3月に開幕するのは毎年のこと。あまり慌てる必要はないのかな」と焦りはない。調整法についても「特別には何もしてない。いつもどおりです」と言う。
WBC後にはレギュラーシーズンが開幕し、球団史上初のリーグ3連覇と日本一奪還へ照準を合わせる。2月2日に23歳を迎える村上がどのような活躍を見せてくれるのか。今年も目が離せない。

3連覇を目指し3本指を立てて“馬ポーズ”を披露[左から丸山和郁、宮本丈、村上、塩見、青木]