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堀内恒夫(元巨人)×福本豊(元阪急)「V9巨人のエース」と「世界の盗塁王」のTALKバトル!【後編】

 

V9巨人のエース、堀内恒夫氏と、世界の盗塁王・福本豊氏の豪華対談のラスト。今回はお二人が今のプロ野球のどこに物足りさを感じるのか尋ねてみた。
取材・構成=井口英規 写真=橋田ダワー、BBM
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[左]堀内恒夫氏、[右]福本豊氏


1カ月で盗塁王になれる?


──2021年の話ですけど、パの盗塁王が24で、福本さんが「僕なら1カ月で走れる」と言ったという記事がありました。

福本 アハハハ、ありましたね。実際、暑い時期に走ってますからね(72年は8月に27盗塁)。でも、申し合わせなのか、(21年は)4人が並んで盗塁王だったけど、あれはあかんやろと思いました。数にしても143試合あるんやから、最低でも40以上走らんとタイトルにならんとしてもええんやないですか。そしたら、みんな一生懸命走りますよ。終わりのほうばっかりじゃなくね。

堀内 規定盗塁数を決めるか(笑)。

福本 うん。3試合に1回とかね。それでも50近くになるでしょ。

──確かに福本さんの盗塁王は130試合制の中で、最多が106で最低が54でした。現代野球で、盗塁はなぜ増えないんでしょう。

福本 どのチームも速い人は仰山いてるけど、トライさせないですよね。慎重になっているのか、セーフにならなきゃというのが先にあるからか。アウトになってもしゃあないなにはなかなかならん。

堀内 クイックもそうだけど、ピッチャーの技術が進歩しているのは確かだよ。今はランナーはそれに置いて行かれている。でもね、俺は福本が今の選手だったら走れると思うよ、100くらい平気で。

福本 走らな損や。面白いと思わんのやろね。しんどいし、神経使うし、疲れると思うのかな・・・

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