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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「凄まじい努力をした門田博光、もっと節制していれば…球界のためになる男だった…」

 

森祗晶の門田対策



 門田博光が亡くなった。

 歴代3位の567ホームランを打つなど門田という男はセンスがあった。アキレス腱断裂で選手生命の危機に瀕しても、凄まじい努力で不死鳥のように蘇った。野球ファンの期待を裏切りたくなかったのだ。

 西武の監督時代にはよく打たれた。あるとき、コーチの森祇晶に門田対策を聞いた。「本質的にはローボールヒッターです。コントロールを間違えると痛い目に遭います」という答えが返ってきた。「高めをほうってもホームランを打たれるじゃないか」と突っ込むと「いくら高めでも気が抜けた球なら打つのがプロです」。森のひと言をきっかけに、投手陣に「門田は高めが弱いが、気を抜くな」と気が入った球を高めに投げさせてからは、大ケガはしなくなった。

 われわれの目には門田ほどのスラッガーにはどこを投げてもお手上げと映るが、森のように現役時代に捕手として苦労した男はデータを重視した結果、低めが好きで高めが苦手だと分かる。だから私は右腕として森を使ったのだ。

体が悲鳴を上げるのは当然


 門田がもったいないと思うのは、なぜもっと・・・

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