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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第141回「行きはわくわく楽しい海外遠征、でも帰りは記憶にありません」

 

キャンプの休日には観光も


育成方針はあったの?


 これまでも話したことがありますが、フォークボールのことを一度、しっかり書いておきたいなと思って、ずっと考えています。なにせ村山実さん(元阪神)、遠藤一彦(元大洋)をはじめ、いろんなピッチャーのフォークを捕ったり、見たりしてきましたからね。夢に出てくるくらい集中してずっと考えていたら、朝、日刊スポーツにソフトバンクからメッツに行った千賀滉大の話が出ていました。向こうでも「お化けフォーク」の大きな落差が話題になっているようですね。握りの写真も出ていて、親指の使い方がちょっと面白いなと思いました。

 僕は、こういう、ずっと思っていたことが、テレビや新聞にポンと出てつながることがよくあるんですよ。たまたまじゃないか? いやいや、そんな意地の悪いこと言わんでください。なんかあると思ったほうが面白いじゃないですか。

 まだ原稿は書き上がっていませんが、ピッチャーから見たフォークと、キャッチャーから見たフォークの違いみたいな結びになればと思っているんですけどね。ただ、僕の文章力で、つながるか心配です。分かりづらかったら、うまくそちらで足して使ってください。文句は言いませんから。

 千賀もそうですが、最近、大谷翔平(エンゼルス)やら日本人選手のメジャーのキャンプ風景がよく出ているので、ちょっとこれまでと重なるところがあるかもしれませんが、今回はダンプの海外経験を整理していこうかと思います。僕は6回、海外に行っていますが、全部、仕事です。うち5回が野球のユニフォームを着ているときで、最後の1回、中国の天津、北京に行ったときだけは、整体学校の教師としての付き添いでした。

 1回目は、プロに入って半年ほどしてのことです。僕は社会人の西濃運輸時代にタイガースに誘われ、昭和37年(1962年)の都市対抗に出たあと、8月に入団しました。今では、西濃は都市対抗の常連となり、優勝経験もある名門ですが、僕は野球部ができたばかりのころに入って、これが栄えある初出場です。ちょうど・・・

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