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World Baseball Classic 2023 1次ラウンドレポート

【WBC2023 チェコ戦】綻びを繕った縦横無尽の攻撃 見せた先発の役割と第2先発の底力

 

3大会ぶりのWBC優勝を目指す侍ジャパンが好スタートを切った。東京ドームで行われた1次ラウンドは4連勝。負けなしで準々決勝に臨むことになった。日本中を興奮の渦に巻き込んでいる侍ジャパン。その激闘の戦いを振り返る。
取材・文=杉浦多夢 写真=榎本郁也、高塩隆、桜井ひとし、高原由佳、Getty Images

5回からマウンドに上がり、最後まで投げ切った宮城。緩急自在の投球で相手打線を2安打1失点に抑えた


「思いを届けた」投球


 栗山英樹監督は選手たちに複数ポジションのカバーを求めてきた。何が起こるか分からない国際大会において柔軟に戦略と戦術を遂行するためだが、それでも「代えの利かない」ポジションは生じてしまう。内野の要である遊撃の源田壮亮が前日の韓国戦で右手指を痛めたのは、チームにとってもあまりに痛かった。

 その不安がいきなり的中する。初回、二死二塁からマルティン・チェルベンカの遊ゴロを中野拓夢が一塁へ悪送球。いきなり1点を失った。中野の能力に疑いはないが・・・

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