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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第144回「投手なのに僕より通算打点が多い大先輩・金田正一さん」

 


シーズン6本塁打もすごい


 夢というのは、起きてしばらくすると、ほとんど忘れてしまいますよね。ですから僕は、夜中でも起きたらすぐ覚えていることを書き留めています。時々、布団の近くに散らばっているメモを見て、「あれ、これ何を書いたんだっけ?」と思うこともありますが、ずっと忘れていた記憶がポンとよみがえったりすることもあり、面白いものです。

 この間はプロ1年目、昭和37年(1962年)のことをいろいろ夢に見ました。8月に入団し、一軍出場はなかったのですが、なぜか練習グラウンドで、ひょろひょろと背が高く、腕が長い外国人投手の入団テストでキャッチャーをしろと言われた。バッキーですね。えらいくせ球で苦労したことを覚えてます。ほかにも先輩キャッチャーはいたのに、なんで藤本(藤本定義)監督が僕に捕らしたのか、不思議に思いました。ほとんど話したこともなかったのにね。

 甲子園での国鉄ベンチも出てきました。この年はタイガースが優勝したんですが、最後のほうの甲子園の試合でファームの選手も呼ばれ・・・

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