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アマチュア野球FLASH 第95回記念選抜高校野球大会

山梨学院高(山梨)春夏通じ県勢初優勝 吉田洸二監督「2校優勝」は史上4人目

 

山梨学院高は開幕試合(1回戦)から決勝まで6試合を戦い初の頂点。エース・林[中央]は全試合に先発し、696球を投げ、山梨県勢初優勝へ導いた[写真=牛島寿人]


 第95回記念選抜高校野球大会の決勝が4月1日、阪神甲子園球場で行われ、山梨学院高が報徳学園高を7対3で下し、初優勝を飾った。

 2013年に就任した吉田洸二監督。09年春に清峰高(長崎)を初Vへ導いており、異なる県で2校での優勝は原貢氏(福岡・三池工高、神奈川・東海大相模高)以来2人目。同県を含めると木内幸男氏(取手二高、常総学院高)、上甲正典氏(宇和島東高、済美高)に次いで4人目となった。

「甲子園が選手たちを成長させてくれた。持っている力を出し切ることが今大会の目標だったが、6試合目に力を出し切ったと思える試合ができた」

 同校で春夏を通じて10回目(春5回、夏5回、20年春の中止を含む)の甲子園となる吉田監督は「この10年間、山梨にお世話になってきましたが、毎年のように期待を裏切り続けてしまった。今日の優勝で少しは帳消しにしてもらえたらと思っております」と、山梨県勢初制覇の喜びを語った。

決勝翌日(4月2日)、山梨県甲府市内の学校へ凱旋。吉田監督[左]は清峰を率いた2009年春に続く優勝。指揮官の長男・健人部長[右]と紫紺の大優勝旗を手にした[写真=金城聖子]


 優勝の原動力は全6試合で先発し、6勝を挙げた右腕・林謙吾(3年)だ。抜群の制球力とスタミナで696球を投げた。「決勝は2校しか体験できない舞台。9回で3失点以内に抑えるという気持ちで投げました」。準優勝の報徳学園は準決勝で史上初、2度目の春連覇を狙った大阪桐蔭に0対5から逆転勝利(7対5)。伝統の「逆転の報徳」は健在だったが、21年ぶりの頂点にはあと一歩届かなかった。

▽決勝(4月1日) 開始12時32分 終了14時20分

[報]●間木、今朝丸、星山-堀 [山]〇林-佐仲
[本塁打]佐仲(山) [二塁打]林、岳原(山)


第95回記念選抜高校野球大会結果


※丸数字は延長回数

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