まだあどけなさが残る21歳。ファンの応援は何よりの励みだ[写真=高塩隆]
東京ドームでの
巨人との開幕戦(3月31日)、先頭打者の
岡林勇希がT・
ビーディの2球目を振り抜いて右中間に運んだ。守備陣の隙を見逃さず、岡林は一気にスピードを上げて三塁に到達。塁上でベンチに向かって右手を高々と掲げ、これが岡林にとって4年目のシーズン幕開けとなった。
高卒3年目にして最多安打のタイトルを獲得した昨年は、外野手部門でベストナインとゴールデン・グラブ賞も手に入れた。それは「使えば必ずモノになる」と信じて起用を続けた
立浪和義監督の慧眼(けいがん)であり、その期待に応えた岡林もまた見事だった。
6年ぶりの最下位からの逆襲を誓う立浪監督は、今季のリードオフマンに岡林を指名した。昨季後半から一番を務めてはいたものの、チームの将来を見据えれば攻守走と三拍子そろった若さあふれる岡林の一番定着は、必要不可欠であることは誰の目にも明らかだったからだ。
「まずはチームから与えられたところで、その役割をしっかり果たしたい。それが・・・
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