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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「坂本勇人が打てなくなったのは『スイングが緩い』からだ」

 

打撃で苦しんでいる坂本


練習方法を間違えた


 巨人はどのチームと戦っても四苦八苦している。

 何がいけないかというと、人間を扱う方法を知らない。開幕から不振続きの坂本勇人を一時は七番にまで下げた。それまで三番を打っていたほどの男を七番に置いたら「やってられるか」となって当然だ。

 坂本が打てなくなったのはスイングが緩いからだ。スイングが緩ければ強くするようにキャンプから練習していたかといえば、原辰徳監督は「ベテランには調整を任せている」と話していた。間違いである。坂本はセンスがないわけではない。練習方法を間違えたから堕落したのだ。

 若い選手の台頭は当たり前。それが自然の法則であって、坂本が悪いのではない。むしろ坂本がいるために若い選手の可能性の芽を摘んでしまうことのほうが問題だ。

 人間は年を取ると頭の中は冴えてきても肉体が衰えて思うように動かなくなる。大切なのは衰えをいかに遅らせるか。そこで大切なのがトレーニング。にもかかわらず選手任せをエクスキューズに、衰えが加速するような練習を首脳陣がさせていたら現在の姿になるのは当然だ。

 坂本はしかるべき打順に据えて・・・

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