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“駒沢の暴れん坊”をまとめた“ミスター・フライヤーズ” 毒島章一氏、死去

 

北海道日本ハムファイターズの前身、東映フライヤーズひと筋で18年プレーした毒島章一氏が5月14日、前立腺がんのため死去した。87歳だった。通算1977安打をマークし、106三塁打は史上2位。スピード感あふれるプレーを見せる好選手だった。

外野の間を鋭く抜く打球を飛ばした毒島氏。“守走”にも優れた好選手だった


 張本勲をはじめ、“駒沢の暴れん坊”と言われた東映フライヤーズの選手たちに一目も二目も置かれ、“ミスター・フライヤーズ”と称された男だ。穏やかな性格ながら、抜群のキャプテンシーを持っていたのが毒島章一だった。桐生高時代は投手だったが、1954年に入団した東映では右肘の故障で外野手に転向。1年目の途中からスタメンの座をつかみ、2年目にはリーグ8位の打率.298をマークした。

 57年サイクル安打を記録。しかし、同記録は65年にスペンサー(阪急)が達成した際に、自らその重要性を記者に説明してから注目されたもので、このときは話題にもならなかったという。57、58年は首位打者争いを繰り広げ、打率3割をマークした。57年の13三塁打はリーグ最多。三塁打はその後も積み重ね、通算106三塁打は85年に福本豊(阪急)に抜かれるまで史上最多を誇った。打ってからトップスピードに入るまでの早さにも定評があったが、三塁打を量産できた理由を、毒島は次のように語っている・・・

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