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ロッテ・今年のマリーンズが2005年と似ている7つの強引な理由

 

春の珍事か、本物か。交流戦前の序盤戦を首位で終えた千葉ロッテマリーンズが優勝すると仮定すれば、それは2005年以来18年ぶりの栄光となる。そう考えると、今年のマリーンズには18年前と似ている部分がある。かなり強引だが、05年との共通点を7つほど考えてみた。
文=落合修一 ※記録は6月4日現在

2005年のバレンタイン監督のマリーンズと、今年の吉井理人監督のマリーンズは何かが似ている?


 千葉ロッテマリーンズ担当の落合です。吉井理人監督が就任した今季のマリーンズは調子が良く、交流戦前の序盤戦をパ・リーグ首位で終えました。前回のリーグ優勝は2005年。あれから18年が経過しましたが、私はそのときもマリーンズ担当をしておりまして、今年久しぶりに担当に復帰したという縁があります。黒木知宏投手コーチ、サブロー二軍監督と、他球団で指導者経験のあるマリーンズOBも帰ってきて、感じているのは「今のマリーンズ、05年のマリーンズと似ているぞ」ということ。これから、7つの共通点を挙げていきます。中には強引なものもありますが、最後までお付き合いください。

共通点『1』充実の先発ローテーション


 2005年のマリーンズは、2ケタ勝利投手が6人もいた。15勝の渡辺俊介、12勝の小林宏之、11勝のセラフィニ、各10勝の清水直行小野晋吾久保康友だ。小野はロングリリーフ的な役割も多かったが、先発ローテーションが充実、安定していた。チーム防御率3.21は、その年のパ・リーグ1位だった。

 今年は佐々木朗希小島和哉種市篤暉西野勇士、C.C.メルセデスの先発5本柱が充実。防御率は1点台が2人(佐々木朗、小島)、2点台が3人。現時点で1勝のメルセデスは微妙だが、ほかの4人はよほどのアクシデントがなくシーズンを最後まで全うすれば、2ケタは勝てるのではないか。なお、今年のチーム防御率2.79も今のところリーグトップの成績。マリーンズのチーム防御率がパ・リーグ1位だったのは現時点で05年が最後である。

共通点『2』本塁打以外の得点が多い


 チーム得点から「本塁打による打点」を引くと「本塁打以外の手段による得点」となる。この数値が高いほど・・・

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