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訃報

昭和のプロ野球を彩った大投手が逝く――。 杉下茂(元中日)沢村賞3度のフォークボールの神様

 

6月16日、通算200勝以上を挙げた大投手の訃報が相次いで流れた。元中日ほかの杉下茂氏は12日に間質性肺炎のため97歳で、白血病を公表し闘病生活を続けていた北別府学氏は16日に死去した。昭和のプロ野球を彩った男たちの勇姿は色あせない。

黒縁のメガネがトレードマーク。プロ野球の発展に大きく貢献した[写真=BBM]


 代名詞はフォークボールだった。日本プロ野球で初めてフォークボールを投げた投手で、鋭くストンと落ちる魔球は“打撃の神様”と言われた川上哲治(巨人)をして「打てるわけがない」と言わしめたほどだ。

 1925年の大正14年生まれ。戦地も経験し、手りゅう弾を投げ続けて肩が鍛えられた。終戦後、間もなくして帰国し、いすゞ自動車、明大を経て、まだ1リーグ時代の49年に中日へ入団。母親からは・・・

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