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訃報

横田慎太郎(元阪神/外野手)28歳の若さで逝く 脳腫瘍克服のはずが転移し……

 

『186cm92kgの巨体ながら50メートル6秒1の俊足と強肩の持ち主。高卒1年目には、左打者ながら1試合3本すべて左翼席に本塁打を放つパワーを見せた』。週刊ベースボール2016年3月14日号で掲載した、インタビュー記事のリードだ。ファンは大きな期待を、横田慎太郎自身も大きな希望と目標を持って臨んだ野球人生だった。脳腫瘍に最後まで立ち向かい2度も寛解となったが……。
写真=早浪章弘

週刊ベースボール2016年3月14日号で掲載された写真。このときは「打つ」という目標をサインとともに色紙に書いてくれた。この笑顔は多くのファンの中に刻まれているはずだ


何につけても一直線の性格


「奇跡のバックホーム」は横田慎太郎氏が最後の公式戦出場となった2016年9月25日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)でのプレーだった。8回表一死二塁の場面でセンターの守備位置へ就いた。二死となり打球が飛んできて、懸命に処理してバックホーム。ノーバウンドでキャッチャーに届き、アウトにしてみせた。

 強肩の外野手だった。それ以上に横田の打撃での全力フルスイングでのパワーは、さらにファンを魅了した。凡打になっても、快足を飛ばして全力疾走。攻守走、すべてにおいてその資質は誰が見ても超がつく存在だった。ただ、あまりにも全力過ぎて、不器用なところもあった。それがファンや、番記者をも惹きつける要因だった。

 あいさつも丁寧だった。キャンプで疲れているにもかかわらず、真摯に対応し、礼儀正しかった。インタビューでの写真撮影では・・・

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